精神科訪問看護
ひとりひとりの生き方を真剣に考える訪問看護
私たちが精神科訪問看護を始めた理由
求められるスタッフのスキル
私たちが精神科訪問看護を始めた理由
地域には多くの訪問看護ステーションがある中、
精神疾患を抱えているご利用者を
看る事が出来る看護師、療法士がいない状況でした。
実際に、精神科訪問看護を始める前は、その様なご利用者がいても、個々人の能力に
任せるしかありませんでした。
身体や、精神に障がいを抱えている方に区別はありません。
この隔たりをこのステーションで少しでも解消したいと思ったのが始めた理由です。
求められるスタッフのスキル
精神科訪問看護では特にサポートする側のスキルがご利用者の人生に影響します。
精神科訪問看護の現場では、「聴く力」はもちろん
「セルフ・ディベロップメント」や
「セルフ・カウンセリング」、「アウトプット」の仕方を身につけることが出来ます。
ご利用者の複雑な問題を整理した上で全体像(キャリア)を見抜く力や、描いたものを
中長期的に持続出来る計画を作る力は他の様々な分野で活かす事が出来ます。
私たちが行う3大サポート
-
知る
自身の心身の状態の振り返り
生活の状況の振り返り -
整える
セルフケア(対処法)を考える
服薬管理
金銭管理 -
活かす
看護師や作業療法士のサポートがなくとも
仕事や趣味活動を行いながら生活を送る事が出来る
こころのリハビリ旅行
-活かすきっかけのサポート-
外出の計画をきっかけに自分の心身の状態を自己管理しながら活動が行える事を目的とした取り組みです。
実際に取り組んだ事例の紹介
精神訪問看護を利用されている30~40代のご夫婦です。
ある日、夫より「妻の誕生日に妻の行きたい場所でお祝いしたい」とお話しがありました。
【日常の対処を応用して行きたい場所へ外出できる】という目標を立て、
お出かけ前、お出かけ中、お出かけ後での状態の想定とそれぞれに対する対処を考えました。
結果としては、妻の体調不良で目的の場所へ外出は出来きませんでしたが、
1ヶ月後…
準備した想定と対処をもとに夫婦で別の計画を立て、より近い場所に目的地を変更し、
電車に乗ってお出かけができました。
ここでのポイントは、
「家族だけで行く事ができた」という事です。
私たちはこれからも「自分らしい」生活を送る為のサポートを続けていきます。